最終日、高熱で寝込んだ同行者は快復に向かっていた。が、代わりに私の雲行きが怪しくなってきた。
念のために午前中は様子を見ることになり、その間にもう1人の同行者と近場のコンピュータ博物館を見学に行く。(いくらなんでも初海外の女性を1人で行動させるのはどうなのかというところと、健康なのにアメリカまで来てホテル待機させられるのは余りにも可哀想なので同行した)
コンピュータの祖先ということで計算機(なんか足し算をするロール式の機械とかそろばんとか)からPC・ゲームハード、アプリ・ソフトウェアの歴史の話などなど。
せっかく見学したのに内容があやふやなのは体調不良だったからだ。
ゲームハードのコーナーを見て「これ知ってるー!」と言ったり、Appleのコーナーを見て「Newton実家にあったなぁ」などと感想を漏らすだけだった。
これはこれで楽しかったけど、体調のいい時にじっくり見たかったなぁ。
そしてこれが祟り午前中でダウン。
今回のアメリカ旅行の最後の観光となった。
なお寝込んでいた同行者はちゃっかり午後には復活して昨日行けなかった分を多少取り返したらしい。
ついでにお土産も買いに行きやがって。
買いに行くなら一声かけてくれよ。
にわとりだってお土産たくさん買いたかったんだよ…
夕方、他の同行者は前日同様パーティーを開いていた。私は1人部屋で寝込んでいたが、こっちは昨日参加できなかった同行者のことを思えば許せる。
それは良いのだが、熱が下がらない。
現地時刻23:30の時点で100.0°F(37.7℃)ある。
微妙なところだが、別に高熱とは言えないのではないか?と思うかもしれない。
しかし出国のためホテルを出発する時刻は2:30である。どういうことだ。
ちなみにフライトの搭乗時刻は5:40である。
本当にどういうことだ。
このままでは空港で引っかかるのではないか?という不安を抱えながら、眠すぎて微塵も配慮してくれる気配のない同行者たちについて行く。
空港に着くとそもそもチェクインゲートが開いていなかった。そりゃ飛行機の飛んでない時間には空いとらんわな。
ロビーの粗悪な(失礼)椅子でじっと耐える。
ゲートが開く頃には日本から持参した風邪薬が功を奏し、だるさがとれ熱も下がる。
しかし依然として喉がツラい。
マスクなど御構い無しに、鼻呼吸で喉の奥が乾燥して張り付く。水か飴を切らしたら死ぬ。
しかしここから始まるのは12時間のフライト地獄である。しかも座席はエコノミーでこそないが、エコノミーに毛が生えた程度のシートである。
残りの飴は4個。水は500mlペットボトル半分。あとは機内サービスのドリンクでつなぐしかない。
…結論から言えばもちろん生き残ったわけだが、せっかくなのだからもっと楽しいフライトが良かった。喉の痛みをゲームや映画で紛らわすようなことなどしとうなかった。
そんなわけでにわとり、凱旋。
別に何かに勝ったわけではないのだが。
むしろラスベガスでは負けているのだが。
しかし喜ぶにはまだ早い。すでに満身創痍だというのに、これから実家まで3時間電車に揺られなくてはならないのだ。
まだ地獄は終わっていない…と思いきや、何だか喉の調子が少し良くなっている。帰国中に苦しめられていた喉の奥の張り付きがなくなったのだ。
そして気がついた。
アメリカの乾燥マジやべぇ。
準備してる時は「乾燥対策しろよー」って言われて「ほいほーい」と軽い気持ちでハンドクリームを放り込んだのだが、まさかクリームが通用しないところで乾燥に苦しめられることになるとは…
とはいえやはり風邪なんかひかないのが一番。
普段から健康管理に気をつけた方が絶対にいい。
さもないと私みたいに旅行が終わって数日してからこんな記事を投稿する羽目になるかも…
(写真は帰国時に乗り継ぎで使ったロサンゼルス国際空港の中)