平熱までもどってきたけれども、様子見で大人しくしている1日だった。
その間詰んでる漫画もアニメもなく、漫画を読み直すような気分でもなかったので、久しぶりに活字本に手を出した。
商業誌の少年漫画描きを対象にした本なので、多くてもたかだか4ページの、特にドラマもない漫画を趣味で細々描いてる私とはだいぶ乖離しているし、のっけからコミュニケーション能力の話から始まるので敬遠していたのだが、この機に読んでみた。
表紙にある通り、藤田和日郎氏の元に架空の新人アシスタントが入ってきて漫画家になるまでのシミュレーション(と言っていいのか?)が綴られている。
新人アシスタントとのやり取りを通して藤田氏(及び担当編集者の武者氏)の商業少年(あくまでね)漫画観、創作論が語られるわけだ。
ネタバレへの配慮とかさじ加減が一切分からんので具体的な話は一切書かないけど、どこかで聞いたことはあるけど漫画描くときには頭からすっぽ抜けてた話だったり、世間に出ている漫画の描き方本に対して抱いていた気持ちを代弁してくれてる話があったりで、新年創作に対して気持ちを新たにするのにちょうどよかった。
何より藤田氏の噛み砕き方が、読んだだけで分かった気にさせてくれるちょうど良さ。(武者氏もアシスタントとのやり取り形式、という制約さえなければ同じように分かりやすく書いてくれると思うけど、本の構成上、藤田氏が武者氏の言葉を噛み砕く役割を担っている)
なんだか描いてみたい欲が湧いてくるよね。
さぁ、それならそろそろ手を動かし始めなきゃな。()