誰もいない教室、向かい合う2人。
早太に向けて小指を出す潤。「付き合いましょう」
事態の飲み込めない早太。「気持ちは嬉しいけど、そんな仲良いわけでもないし何で…?」
「繋がっているからよ」
小指を咥える潤。瞬間早太に赤い糸の幻覚が見える。
二度見する早太。糸はない。
そして心臓に異常が出てくる。「何だ?急に…?」
「これが繋がっている証明」
早太の手を取る潤。自分の胸に当てる。
「今あなたの心臓がドキドキしているのは私のドキドキが繋がりを通して伝わったから」
「あなたと私の心臓は同じ状態になっている」
少し落ち着いてきた早太。こんな事現実に起こり得るか?心臓がドキドキしたのは何かの偶然では…
「確かに私たちは今までほとんど接点がなかったし、このドキドキが恋愛感情だという証拠もないわ」
「それでも私はあなたを好きになる」
「そして繋がってるあなたもきっとそう」
繋がっているということはそういうことらしい。
「そんなこと言われてもいきなりは…付き合うってよく分からないし…」
「なら友達からでどう?まずはお友達からって言うでしょ」
(言うんだ…)
どうだ。
これだけなら4ページに収められるのではなかろうか。